PHP の namespace と use と as について

namespace とは？

PHP の namespace は、もしも同じ名前のクラスや関数が複数存在する場合に、それらを区別するための仕組みです。と言っても、良くわからないのが namespace 実際に説明してみないと解らないので、実際にコードを書いてみます。

namespace \App\Base;

base.php に namespace を定義する、これが namespace (名前空間) です。

use とは？

use \App\Base\design;

namespace した ファイルを使うために、use を使います。use は、namespace を使うためのキーワードです。定義の仕方は namespace の時に書いた要素を使います。

どうやって使うの？

base.php
namespace \App\Base;
　 class design {
　 　 public static fuction menu(){
　　　　 echo "design";
　}
}

index.php
use \App\Base\design;
// 関数 menu() を呼び出す
design::menu();

出力
design

[ base.php ] の namespace ( \App\Base )を定義して、

[ index.php ] で use ( namespace 名 + class 名 ) を使って呼び出す。これが PHP の namespace と use の基本的な使い方となります。

namespace することによるメリット

認識性の向上

その PHP で定義されているクラス名を序盤で理解することができます。

// base.php の class
use \App\Base\design;
use \App\Base\backend;
// journal-base.php の class
use \App\journal-base\journal;
use \App\journal-base\post;
use \App\journal-base\comment;  

現在のファイルがどの namespace に属しているのかを明示的に示すことができるので、コードの可読性が向上します。

名前の衝突を避ける

個人でプログラミングしてるときにはめったに関数名で被ることはないですが、同じようなプロジェクトしてるときに時々、関数名が被ることがあります。

people-a.php
class people {
　 function user('name'){
　　 return $name . 'くん';
　}
}
people-b.php
class people {
　 function user('name'){
　　 return $name . 'ちゃん';
　}
}

// こんな感じで、同じ名前のクラスがあった場合、衝突してしまいます。

そんなときに namespace を使うことで、名前の衝突を避けることができます。

people-a.php
nammespace \People\Name\boy
class people {
　 function user('name'){
　　 return $name . 'くん';
　}
}
people-b.php
nammespace \People\Name\girl
class people {
　 function user('name'){
　　 return $name . 'ちゃん';
　}
}

そうすると、

use \People\Name\boy\people;
echo people::user('太郎'); // 太郎 くん
use \People\Name\girl\people;
echo people::user('花子'); // 花子 ちゃん

となるわけですね。

これで、同じ名前のクラスがあっても、namespace を使うことで名前の衝突を避けることができるわけでありますね。

as って何？

use \App\Base\design as d;
d::menu();

class 名をオリジナルの名前に変更したり、省略したりして使うことができる機能になっております。

ただこのへんは好みがわかれるので個人次第ですね。

まとめ

最初、 namespace とは class の上位にいる最終の親みたいなイメージを持っていましたが、実際はグループを分けるためのものだと理解しました。

PHP の namespace は Java の package と違って namespace の覚えやすい名前をつけることができるので、名前が [ App ] でもいいですし [ App\Design ] でもいいですし、[ App\Design\Menu ] と長々と要素を足して行ってもいいのが良いところですかね。

少しでも見やすいコードをかけるように一つづつ覚えていきたいです。