Gemini 2.0 Flash と Gemini 2.0 Experimental の違い そして「無料」と「有料」について
昨日( webhooks を使った AI 投稿テスト )にて Google Gemini の API をつかって「Gemini」に要約を頼むというプログラミングを書いたのですが、Gemini には色んなバージョンがあり難解な説明で頭を悩ませていただいたので、もしも「Gemini API」をご利用したいという人向けに説明をさせていただきたいと思いました。
Gemini 2.0 Flash と Gemini 2.0 Experimental の違い
Gemini 2.0 Flash

Gemini の中の最新モデル(2025年2月時点)
基本的な「文字の推敲」や「画像の要素や文字抜粋(OCR)」機能に加えて Gemini 2.0 Flash からは「本人音声」から「音声AI」への処理応答機能などが増えたモデル。外部からの情報(Grounding with Google Search)を取得することもできる。
無料枠
15 RPM 1500 req/day
1分間に15リクエストメッセージ / 1日1500リクエスト
有料枠
2000 RPM
1分間に2000リクエストメッセージ / 無制限
「input output」 の for all windows の意味はこちら ( #for-all-windows )
Gemini 2.0 Experimental

上記 Gemini 2.0 Flash の Experimental(試験的)モデル、現時点ではAIシステムの中身はそれ程変わらないが「音声AI処理」がなかったりAIの勉強が足らない場合もある。
無料枠
10 RPM 1500 req/day
1分間に10リクエストメッセージ / 1日1500リクエスト
有料枠(現在なし)
10 RPM
1分間に10リクエストメッセージ / 無制限
「無料枠」と「有料枠」
基本的には( Gemini API )を発行する時に出てくる「プラン」にて表示される 「無料」 or 「有料」となっております。

無料 (Free)
「個人」や「一日に数回程度」で使う人向け「Rate limits」があるものの、最新モデルの 「Gemini 2.0 Flash」 でも 一日のリミット(1500件)が超えなければ問題なく使える。
有料 (Paid)
「企業」や「APIを多人数」もしくは自動化で「1000件以上のリクエスト/日」で使ってる人向け。ほぼリミットなしで無制限で使えるので多重処理してる人にはオススメ
input/Output Pricing

( #無料枠 ) の方は気にしなくてもいいです。
( #有料枠 ) の方は2種類の表記があると思いますので、ここで説明したいと思います。
<=128K tokens
$0.00 と書いてあれば 「無料」です。
$0.10 などと値段が書いてあれば、その分のコストがかかるという意味となっております。
100万トークンを超えて0.1ドル(10円)となりますが、1プロンプト(連続会話)が 128K (12.8万) 超える前か超えた後にて値段相場が変わってきます。
for-all-windows
最新の Gemini 2.0 Flash で聞いても正確な情報は出なかったものの、おそらく 「100万トークン」 ごとに表示されている金額が提供されると推測しております。
例えば、Gemini 2.0 Flash にて input 0.1ドル(10円)/ output 0.4ドル(40円) が 100万トークン (1000K) ごとにかかるよという意味になっていて「1文字:0.25トークン」だとすると、400万文字でやっと50円~100円前後となるわけです。
トークン(Token)
処理の仕方にもよりますが、日本語だと(2文字)英語だと(4文字)で1トークンとなるので
「200文字で要約して?」と伝えると 200 ~ 300 トークン
「Wikipedia ツールをつかって ~ を要約して?」というと、1000トークンほど使います。
OCR や 画像処理
文字処理とは違って、「OCR(文字抽出)」などをすると1枚あたり 50000 ~ 60000 Token ほど使います。 計算すると200枚あたり1ドル(100円)になるわけですね。
API はどちらにしたほうがいい?
今なら「無料API で Gemini 2.0 Flash」で運用しても大丈夫だと思います。「文字処理や要約そして検索など」であれば有料化するのもよし、画像処理や音声処理するならば「無料」で実験的につくるのもありだと思います。