GoogleカレンダーとAntigravityが連携!個人サイトの「境内暦」と日常をつなぐ第一歩
個人サイト「霊狐の神楽舞」の境内暦に続き、GoogleカレンダーとAIエージェント「Antigravity」を連携させてみました。仕事や移動、創作の予定をCLI経由でまとめて取得できるようになり、日々の暮らしとサイト機能をつなぐ第一歩になりそうです。
神社の世界観づくりやUIの大改装が一段落したところで、今回は少し視点を変えて、日々の生活スケジュールとサイトの裏側を結ぶ技術的なお話を綴ってみたいと思います。

境内暦を眺めながら感じた、実生活との二重管理
先日、当サイトの「Planer(計画)」ページに月間カレンダー「境内暦」を実装し、「本日の予定」も神札を模した和風カードへと生まれ変わりました。境内の暦をめくるような感覚で、ページを開くたびに少し嬉しくなる仕上がりになったと感じています。
ただ、実際にサイトを運用し始めてみると、頭の片隅でひとつの現実的な課題が気になり始めました。普段の予定管理は Google カレンダーを全面的に使っており、仕事のシフトから移動時間、細かなルーティンまで、生活のすべてがそちらに集約されているという点です。
サイト上の予定表に同じ内容を手動で入力し直すのはどうしても二度手間になってしまいますし、日々の忙しさに紛れて更新が途絶えてしまう未来も目に見えています。「いつかGoogleカレンダーの予定をそのままサイト側へ引っ張ってこれたら一番無理がないのにな……」と、社務所の机で暦を眺めながら静かに考えていました。
Antigravity と Google Calendar をつなぐ
そんな折、普段の開発パートナーとして重宝している AI エージェント環境「Antigravity」に、Google Calendar の専用プラグイン(gcalendar)を接続する機会が巡ってきました。
連携自体は OAuth2 による安全な仕組みで、CLIから認証コマンドを実行し、ブラウザ上でGoogleアカウントのアクセス許可を承認することで、トークンを安全に保持できるようになっています。
# 認証状態の確認
gcalendar auth status
# 連携されているカレンダーの一覧取得
gcalendar readonly calendarsローカル環境の権限やプロキシ経由の通信設定など、CLIツール特有の細かな引っかかりをひとつずつ紐解きながら検証を進め、コンソールに「Logged in」の文字が無事に表示されたときは、ほっと胸を撫で下ろしました。
札のように並ぶ、日頃のカレンダーたち
認証が完了した状態で gcalendar を走らせてみると、想像していた以上に整然と、普段使い分けている複数のカレンダーが手元に集約されてきました。
私のアカウントでは、日々の生活リズムを崩さないよう用途別にカレンダーを細かく分けて運用しているのですが、そのすべてが過不足なく綺麗にリストアップされています。
| カレンダー名 | 用途・役割 |
|---|---|
| Planner | メインの日程管理・睡眠などの基幹スケジュール |
| 仕事 | 勤務シフトや業務時間帯 |
| 予定 | 移動(職場への移動、帰路)や外出などの用事 |
| イラスト | 創作活動やメイキングの作業枠 |
| お掃除 | 部屋や机周りの片付け・家事ルーティン |
| Todoist | タスク管理ツールから連携された締切日 |
| 日本の祝日 / 天気予報 | 祝日判定や当日の空模様 |
試しに明日の予定を取得してみたところ、以下のように朝の出発から仕事、帰路に至るまでのタイムラインが時系列でそのまま返ってきました。
- 07:15〜: 職場へ移動(カレンダー「予定」)
- 08:30〜: 仕事(カレンダー「仕事」)
- 16:45〜: 帰路(カレンダー「予定」)
- 21:00〜: 睡眠(カレンダー「Planner」)
朝の出勤からお仕事、そして家路につくまでの生活の流れが、整ったデータとしてAIのコンテキストにそのまま届くのは、とても頼もしく感じられます。用途ごとにカレンダーを分けておいた運用の工夫が、ここに来て綺麗に活きてくれたように思います。
「社務控え帳」のライフログと重ね合わせる未来
当サイトには、日々の活動ログを自動集約する「社務控え帳(備忘録ビューア)」という仕組みがすでに稼働しています。Mastodon への日々のつぶやき、Swarm(Foursquare)での立ち寄りチェックイン、Webクリップ、さらには日々の Gemini API 利用コストなどが、1日ごとの帳面として自動的に蓄積されている場所です。
ここに今回開通した「Google カレンダーの実スケジュール」が重なっていけば、個人サイトのライフログはさらに面白い広がりを見せてくれそうです。
- 「この時間に職場へ移動して、この時間に帰路についた」という予定と、実際のチェックイン履歴を自然に照らし合わせる
- 「境内暦」や「本日の予定」の神札カードに、Google カレンダーの内容を自動反映させて手入力をなくす
- 創作活動(イラスト)に充てられた実時間を、後から落ち着いて振り返る
「これから過ごす予定」と「実際に過ごした記録」が同じ社務所の机の上で結びつくことで、日々の歩みがひとつの立体的な物語として残せるのではないかと期待しています。
まとめ:生活になじむ社務所を、ボチボチと育てる
サイトの見た目や意匠を和風に仕立てる時間も楽しいものですが、こうして日頃使っている生活道具と自分のサイトが裏側で繋がっていく感覚には、個人開発ならではの深い手応えがあります。
最初からすべての自動化を急ぎすぎると息切れしてしまいますから、まずは「AIエージェント経由で予定をいつでも把握できる」という土台ができただけでも上出来です。サイト側の境内暦との連携は、必要になったところから少しずつ手を加えていけば良いのかなと思っています。
「ボチボチでいいのよ」といういつもの合言葉を胸に、自分の日々の暮らしに心地よく寄り添うデジタルな社務所を、これからも大切に育てていきたいところです。